サカサクラゲの生態
クラゲと言われて、
もし皆さんの頭に浮かんだのが丸くてプカプカ浮かんだあの姿だけであるなら、それは半分正解で半分不正解といったところでしょう。
・・・クラゲとは、その見た目以上に不思議な生態を持つ生き物で、
我々が良く知る・・・さながら海中のUFOのようなあの姿は
クラゲが持つ様々な形態のひとつでしかありません。
今日ご紹介するのはクラゲの中でも、私が飼育中のサカサクラゲの生態です。
サカサクラゲの生態には段階があり、
実はオスメスからの有性生殖で受精卵をつくります。
受精卵からプラヌラ(幼生)が飛び出すと近くの石や貝殻などの無機物に着床します。
着床したプラヌラはポリプという植物のような形態に姿を変えます。
成長したポリプはプラヌロイド(プラヌラのようなもの)を頻繁に発芽させ増えていきます。
ある条件が整うと、ポリプに節ができ(ストロビレーション)
ストロビラとなります。
ストロビラから剥がれるようにエフィラが発芽します。
エフィラは成長して我々が良く知るクラゲへと変わっていきます。
さてどうでしたでしょうか?
クラゲとはなんともよく出来た生き物ですよね。
所々で発芽という表現をしましたが、
文字通りクラゲの半生はまさに植物そのものなのです。
ちなみに上の写真は先日My-AQUAさんより譲っていただいたプラヌロイドが、自作の飼育器で無事ポリプになった記念すべきものです。
目をこらしてもホコリのよう非常に見難いのですが、
今日は ブラインシュリンプを触手で抱きしめるように捕食している場面をルーペで目撃する事が出来ました。
この調子でどんどん増えてもらえると嬉しいです・・・頑張ろうw
ぁぁ・・・USB接続の電子顕微鏡が欲しい・・・(笑